水戸一高・芸術の世界 9 第44回創画展より 2017.12.5
 10月に、東京・上野の東京都美術館で開催された第44回創画会展で、本校芸術科教諭の太田泰助先生の『延長戦』という作品が創画会賞を受賞しました。
 太田先生は、茨城県を代表する若手の日本画家として活躍していますが、高校時代は球児として高校野球に打ち込んでいたそうです。現在も本校硬式野球部の顧問になっており、この夏の大会では、水戸一高のユニフォームを身につけ、試合前の外野ノックのノッカーを務めました。後日、太田先生は「あの時はうれしかった」と話していました。
 太田先生は、そのような経験や野球に対する思いを作品として表現して独特の世界を築き、高く評価されています。一昨年は『プレート』、昨年は『ネクストサークル』と球場をモチーフとする作品で続けて奨励賞を受賞し、今年はついに創画会賞を受賞しました。
 この作品は、夏の大会の1回戦水戸一高対鹿島学園高校の試合から着想を得て描いたそうです。スコアボードのチーム名をよく見ると「水戸一」と書かれているのがわかります。
 今回の作品について、太田先生は「今年の夏の高校野球、5時間3分の延長戦を戦った本校野球部の試合から刺激を受け、着想を得ました。水戸市民球場の感動の余韻を感じていただけたら幸いです。あの試合がなければ出来なかった作品なので、本校野球部はもちろん、相手選手、応援団、あの試合をつくり上げたすべての方々に感動をありがとうと言いたいです」と述べています。
 
第24回ランチタイム・ビブリオバトルat校長室 2017.12.6
 11月28日(火)、各クラスから生徒7名が集まり、それぞれ選んだ本についてプレゼンしました。
 エントリーされた本は、次のとおりです。
・羽生雄毅『OTAKUエリート』講談社+α新書
・山本龍彦『おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク』朝日新書
・野村仁『やってはいけない山歩き』青春新書
・中野信子『ヒトは「いじめ」をやめられない』小学館新書
・百田尚樹『鋼のメンタル』新潮新書
・不動はまゆう『灯台はそそる』光文社新書
・吉本ばなな『キッチン』新潮文庫
 参加者による投票の結果、第24回のチャンプ本には、15組の久能拓也君(写真、左から2番目)の推薦した百田尚樹『鋼のメンタル』(新潮新書)が選ばれました。以下は、久能君のコメントです。
「この本には、他人の目がとても気になったり、すぐにクヨクヨしたり、後悔を引きずってしまったりする多くの現代人に向けて書かれた「心の鍛え方」について書いてあります。僕が特に引かれたのは、「人間関係で悩むのは幸せな証拠」という所です。この部分を読んで、何十年か前までは戦争や飢餓などで何よりも不安で心配であったのは命で、今多くの人が悩んでいる人間関係は、まず自分達の命の安全が守られ、安心してすごせるからなんだと感じました。また、「喜怒哀楽があっての人生」というのにも引かれました。これは、怒ったり、悲しくて泣いたりするからこそ、喜びを感じ、楽しい時に笑えるというものです。今まで喜と楽だけを求め、怒や哀から逃げている気がしましたが、この本を読んで、怒や哀の重要性について気づかされました。この本を読んだら、もしかしたら今までの考えが変わるかもしれません。ぜひ読んでみてください。」
 
社会人インタビュー 2017.12.7
 6日(水)、1年生が社会人インタビューをを実施しました。以下の10分野で、12人の先生方に講義していただき(50分)、その後、インタビューと質問に答えていただきました(40分)。
 ○弁護士 関健太郎先生(つくばね法律事務所)[写真左上]
  「弁護士になるまで,なってから」
 ○マスコミ(出版) 面澤淳市先生(プレジデント社『プレジデント』編集部)
    「出版界で働くということ」
 ○IT関係(情報) 仁衡琢磨先生(ペンギンシステム代表取締役)
  「IT6.0? 加速度的バージョンアップ時代を生きる諸君へ」
 ○研究者(文系) 吉田量彦先生(東京国際大学教授)
  「研究者という仕事(人文科学編)」
 ○研究者(理系) 鴨志田宏紀先生(三菱日立パワーシステムズ)
  「私の会社での研究と学生時代の歩み」
 ○エンジニア 小林昌宏先生(KDDI理事)
  「通信エンジニアの仕事と第4次産業革命」
 ○建築家 中郡大輔先生(中郡大輔建築家事務所)[写真右上]
  「建築家・安藤忠雄からの手紙」
 ○公務員 高橋敦子先生(金融庁総務企画局)[写真左下]
  「国家公務員の仕事」
 ○教員 国廣正法先生(高校教育課),森江邦和先生(義務教育課),内田隆之先生(特別支援教育課)
  「教員の魅力となり方」
 ○医師 関義元先生(県立中央病院総合診療科)[写真右下]
    「医師になるということ」
 社会の第一線で活躍する先輩方のお話を間近にお聴きするとともに、インタビューや質問に熱心にお答えいただき、生徒の皆さんには貴重な経験になったものと思います。
 講師の皆様、ありがとうございました。
 
第23回ランチタイム・ビブリオバトルat校長室 2017.12.7
 11月24日(金)、各クラスから生徒5名が集まり、それぞれ選んだ本についてプレゼンしました。
 エントリーされた本は、次のとおりです。
・齋藤孝『読書力』岩波新書
・堤清二『無印ニッポン』中公新書
・堀江貴文『好きなことだけで生きていく。』ポプラ新書
・丹羽宇一郎『死ぬほど読書』幻冬舎新書
・佐藤智恵『ハーバード日本史教室』中公新書ラクレ
 参加者による投票の結果、第23回のチャンプ本には、13組の大倉秀太君(写真、左から2番目)の推薦した丹羽宇一郎『死ぬほど読書』(幻冬舎新書)が選ばれました。以下は、大倉君のコメントです。
「僕は以前に新書を読んだことがなかったので、これを機に改めて読書の大切さを学ぼうと思い、この本を選びました。この本では、実家が本屋であり、これまでたくさんの本を読んできた丹羽さんが、本の選び方、読み方をわかりやすく教えてくれます。その中でも僕が気になった言葉は、「本はタイトルでなく、目次で選べ」という言葉です。なぜ目次で選ぶのかというと、目次は一目見るだけで、本の内容、どのような構成で話を展開しているかが分かるからだそうです。僕はこの言葉に衝撃を受けました。その他にも、この本にはさまざまな役に立つ面白い情報が書かれています。皆さんもぜひ読んでみてください。」
 
恩田陸さんインタビュー記事 2017.12.7

































 茨城新聞 平成29年11月20日付け
 
恩田陸さんの直木賞受賞に思うこと 『図書』第77号巻頭言 1 2017.12.7
 今年の一月十九日、第百五十六回直木賞が発表され、本校卒業生の恩田陸さんが受賞しました。受賞作は、『蜜蜂と遠雷』、ピアノコンクールを舞台に描かれた青春群像小説です。
 音楽を言葉で表現して文学作品に昇華するのは難しいことですが、恩田さんは音楽への深い造詣を背景に魅力的な登場人物を生き生きと描き、素晴らしい作品にまとめ上げました。この作品を昨年十一月に読んだときには、『夜のピクニック』にも通じる人物描写と物語の仕掛けの巧みさに引きつけられて一気に読み進み、ページが残り少なくなると読み終わってしまうのが惜しいとさえ思うほどでした。
 十二月に恩田さんがこの作品で六度目の直木賞の候補になったことを聞いた時には、今度は間違いなく受賞するだろうと思いました。恩田さんが直木賞に値する作家であることは衆目の一致するところであり、受賞は遅きに失した感もありますが、直木賞は、恩田陸という作家が受賞するにふさわしい作品として、この『蜜蜂と遠雷』の登場を待っていたのだと思います。                                (続く)
 
恩田陸さんの直木賞受賞に思うこと 『図書』第77号巻頭言 2 2017.12.11
 生徒の皆さんは母校の先輩に直木賞作家を持つことになりました。恩田さんは、高校時代に知道編集委員として活動し、当時の冊子「知道」には、『鳥の会話がわからなくなる日まで』と題する素晴らしいエッセーが掲載されています。
 また、恩田さんの『図書室の海』(新潮文庫)という短編には、物語の舞台として本校の図書室が次のように描かれています。
「図書室は重い木の引き戸の向こうである。/二階の外れ。ぽっかりと開けた空の向こうには、ケヤキの木のてっぺんがこんもりと広がっている。/この高校は高台にある。古くは城跡だったというだけあって、遠くから見ると要塞に見えないこともない。しかし、校舎の内側からは、生徒の注意を散らさぬためなのか、外の景色がほとんど見えない。見えるのは空だけだ。/夏はこの図書室が好きだ。校内には幾つかお気に入りの場所があるが、中でもここが一番好きだった。」
 これを読むと、恩田陸という作家の源流が、水戸一高の図書室にあることがよくわかります。恩田さんがこの学び舎で高校時代に蒔いた種が、時を経て機が熟し、大きな花を咲かせ,そして実を結んだのです。
 皆さんもこれを励みとし、水戸一高でよき種を蒔き、しっかりと根を張って、いつの日か母校の後輩に夢と希望を与えるような花を咲かせてほしいと思います。
 
第25回ランチタイム・ビブリオバトルat校長室 2017.12.12
 12月5日(火)、各クラスから生徒8名が集まり、それぞれ選んだ本についてプレゼンしました。
 エントリーされた本は、次のとおりです。
・本田健『才能を見つけるためにしておきたい17のこと』だいわ文庫
・池井戸潤『下町ロケット』小学館文庫
・名取芳彦『あきらめる練習』SB新書
・堀江貴文『全ての教育は「洗脳」である』光文社新書
・飲茶『哲学的な何か、あと科学とか』二見文庫
・和田秀樹『感情的にならない本』新講社ワイド新書
・河合雅司『未来の年表 -人口減少日本でこれから起きること-』講談社現代新書
・堀江貴文『本音で生きる -一秒も後悔しない強い生き方-』SB新書
 参加者による投票の結果、第25回のチャンプ本には、14組の金澤里佳さん(写真、左から2番目)の推薦した堀江貴文『全ての教育は「洗脳」である』(光文社新書)が選ばれました。以下は、金澤さんのコメントです。
「「すべての教育は洗脳である」県内有数の進学校に入学し、高等教育を受けようとする正にその時に、この言葉が目に飛び込んできた。洗脳とは、どういうことなのか気になって、この本を読んでみようと思った。少々言い過ぎではないかと思う部分もあったが、納得させられることも多かった。特に皆に読んでほしい部分は、第3章の「学びとは『没頭』である」という章だ。この章では、どのようにして自分が本当にやりたいことを見つけ、それを実行していくか、というプロセスが、堀江さんの実体験と共に具体的に書かれている。そこには、夢を叶えることや勉強の仕方についてのキーワードがたくさん散りばめられている。この本を読めば、必ず何かしら人生の糧となるものを見つけられると思う。」
 
第26回ランチタイム・ビブリオバトルat校長室 2017.12.12
 12月7日(木)、各クラスから生徒6名が集まり、それぞれ選んだ本についてプレゼンしました。
 エントリーされた本は、次のとおりです。
・羽生善治『人工知能の核心』NHK出版新書
・池上彰『なぜ世界から戦争がなくならないのか』SB新書
・ANAビジネスソリューション『ANAが大切にしている習慣』扶桑社新書
・小澤富夫『武士 行動の美学』玉川大学出版部
・布施英利『君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか』ちくまプリマー新書
・百田尚樹『雑談力 ストーリーで人を楽しませる』PHP新書
 参加者による投票の結果、第26回のチャンプ本には、13組の小林紗良さん(写真、右から2番目)の推薦した池上彰『なぜ世界から戦争がなくならないのか』(SB新書)が選ばれました。以下は、小林さんのコメントです。
「この本では、「なぜ戦争がなくならないのか」という疑問に池上彰さんが様々な観点から答えています。戦争がなくならない理由を最新の中東情勢や戦争に向かわせたリーダーの言葉からひもといているのですが、私が興味をひかれたのは、「戦争はビッグビジネスだから」という考え方です。これは、海外の軍事品を扱う会社にのみ限られたことだと思っていたが、日本の高い技術ゆえに日本としてはカメラとして売っていたものを米軍に戦争の道具として大量に買われていたことに驚きました。日本は思わぬところでアメリカの戦争に加担していたのです。他にも興味深いことがたくさん書かれているので、ぜひ読んでみてください。」
 
第27回ランチタイム・ビブリオバトルat校長室 2017.12.13
 12月12日(火)、各クラスから生徒8名が集まり、それぞれ選んだ本についてプレゼンしました。
 エントリーされた本は、次のとおりです。
・森博嗣『孤独の価値』幻冬舎新書
・マーク・ピーターセン『日本人の英語』岩波新書
・曾野綾子『人間の分際』幻冬舎新書
・ジム・ドノヴァン『何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣』ディスカヴァー携書
・吉田照幸『その雑談カチンときます』青春新書
・吉田洋一『零の発見』岩波新書
・百田尚樹『雑談力 -ストーリーで人を楽しませる-』PHP新書
・秋葉賢也『「ジブリワールド」構想』KKロングセラーズ
 参加者による投票の結果、第27回のチャンプ本には、17組の鹿内涼君(写真、右から2番目)の推薦した森博嗣『孤独の価値』(幻冬舎新書)が選ばれました。以下は、鹿内君のコメントです。
「例えば、教室でひとりぼっちでいる人を見た時、どう思うだろう。「可哀そう」「寂しそう」おそらくほとんどの人がそう感じるだろう。しかし、この本はそれを真っ向から覆す。著者の森博嗣氏は、小説家でありながら工学博士という経歴も持つ。彼の筆致は、論理的、時には理学的に「孤独」というものの本質に迫っていく。そこで至るのが、「孤独」の寂しさは偽物(フィクション)だという目から鱗が落ちるような考えだ。その詳細はご一読願いたい。現代社会では、SNSの発達により「人と人との繋がり」が一見密接になったように思える。だが、果たしてそうだろうか?私達は常に得体の知れない「孤独」に怯え、恐れていないだろうか。この本は、私達の人生や生き方に大きなヒントを与える一冊だと思う。」
 
地歴公民科大学模擬講義「哲学事始め」 2017.12.14
 12月11日(月)放課後、地歴公民科主催の大学模擬講義が行われ、本校生50名が聴講しました。
 講師は、筑波大学人文社会系准教授の津崎良典先生、演題は「哲学事始め」です。津崎先生は神奈川県のご出身で、デカルト,モンテーニュなどフランス哲学がご専門です。
 先生からは大学の「哲学概論」の導入にあたる授業をわかりやすく行っていただきました。「「哲学」という言葉の意味」「哲学的に探求することの構造」「哲学とは何か」「哲学とは何でないか」「批判・区別とは何か」「ソフィストとは誰か、そして哲学者(フィロソファー)とは誰か」など、とても興味深い内容に生徒は熱心に聞き入っており(左下は生徒の聴講メモ)、講義の後の質疑も活発に行われました。
 生徒たちは何を学び、何を感じ、何を考えたのか。1年生の荒川日南子さんの感想文を紹介します。
「あっという間の講義でした。家に帰って、母に模擬講義で知ったことを伝えようとしたのですが、これがとってもむずかしくて、あまり伝わらなかったです。言いたいことはたくさんあるのに、まったく上手に言葉にできなくて、もどかしくなっています。こんなことは初めてでした。今日、聞いた話は、どれも今までにもったことのない視点から物事を考えることが多く、まだ、頭の中で整理がついていません。じっくりとのみこんでいきたいと思います。
 英語の文が資料の中にあったときはおどろきました。でも、それらを読めるように、今、学習が必要なんだと言われ、英語の学びがどのように大学につながっていくのかがわかりました。
 印象に残ったのは、背景が違うのならば、同じものを見ているといってよいのかという問いです(太陽の話)。ならば、一人一人は違う過去、経験、価値観をもっているので、物体は1つでも背景は人の数だけあり、誰も同じものを見てはいないと言えるのでしょうか。
 模擬講義は、すごく面白かったです。ありがとうございました。」
 
茨城大学附属中のグローバル意見交換会に参加しました 2017.12.28
 19日(月)、茨城大学教育学部附属中学校で3年生を対象にグローバル意見交換会が開催され、この春のアメリカ東海岸研修に派遣された本校の2年生20名が参加しました。
 まず、全体会(写真左)で本校生が自己紹介と研修についてのプレゼンテーションを行った後、各クラスに分かれて意見交換を行いました(写真右)。
 意見交換では、附属中の生徒から海外研修の内容や水戸一高での学校生活などについて質問が出され、英語で活発なやりとりが行われました。特に、高校受験を間近に控える中学3年生にとって身近な興味ある高校生活についての話題では、意見交換が盛り上がりました。
 参加した本校生は、次のような感想を述べています。
「中学生がよく話を聞いてくれて、とても良い雰囲気でした。このような後輩が水戸一高に来てほしいなあと切実に思いました。アメリカに行って自分たちの視野が大きく広がったので、ぜひ、中学生にもこれから外国に行ってほしいと思います。」
「今日話をした生徒の中には、真剣にこのプログラムへの参加を考えている人がいて、中学生なのに志が高く尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。また、伝えたいことを一生懸命英語に直して話してくれる姿は、頑張っている感じがすごく伝わってきて、こちらも意見交換会に真剣に向き合うことができました。」
 
著作権の扱い |  リンク集 |  免責事項

(c) 2015 茨城県立水戸第一高等学校 All Rights Reserved.